ナポレオン・ボナパルトの生誕地と知られるコルシカ島。パリから直行便の空路でほんの90分。
マルセイユやニースからフライトや高速フェリーもあります。
そこには、澄んだ美しい海、そして手付かずの素晴らしい自然、郷土色豊かな恵まれた食材、そして何よりも自分達の聖地をこよなく愛する誇り高きコルシカの人々を見出すことができます。
そんなコルシカ島をご紹介します。
フランス領になってから約240年の歳月を経た今でも、フランスと違う個性を失うことのない島、それがコルシカ島です。
独立政府の指揮官パスカル・パオリはコルシカ人にとって永遠の英雄として崇められています。急峻な山並み、紺碧の地中海からはるかに望む山頂には白い雪さえ望める、何と変化に富んだ自然だろう!というのが私の印象です。至るところに「マキ」Maquisという灌木が茂り、色鮮やかな花、ハーブの香りが溢れ癒されます。牧畜も盛んで、山岳地方にはムヴラと呼ばれる野生の羊が生息します。又コルシカの街で耳にするのは、コルシカの伝統音楽ウオーチ゛エ。コルシカ人の魂の音と言われています。楽譜がないので人から人へ口頭で伝承されているのです。
郷土豊かな食材は、「フィガッテリ」などに代表される豚肉加工品、そしてコルシカ特産品の栗など豊富。カスタニッチャ地方-コルシカ語で「栗の森の地」に代表される栗-Châtaigne(シャテーニュ)はジャムやビスケット、ケーキなどに使用されその味は絶品。その他ブロチュ-Brocciuという山羊と羊の乳から作られるチーズも特産です。ラビオリの具やチーズケーキの基にもなります。Fromage frais-生チーズも有名でまるで日本のお豆腐の様。併せるものやアレンジの仕方で食事のメニューにもデザートにもなる繊細でまろやかな味。その他はちみつやオリーブオイル、ハーブもおみやげに最適です。
お薦めホテルは今回訪ねた街、アジャクシオ(Ajaccio)近郊の街ポルチッオ(Porticcio)にある隠れ家ホテル「ル・マキ」-Le Maquis。ホテル名は、コルシカ特有の低灌木から取ったもので、創業当時(1950年)からマキが生い茂る浜辺に佇むSalini家のお屋敷だったことに由来します。現在のオーナーはMadame Salini。
初代オーナーの御子息、Mr.Gerard Lorenzoni-Saliniがこのホテルのシェフとして腕を振るいます。ランチは美しい海を眺めながら新鮮な海の幸を、そしてディナーはチャーミングなインテリアのダイニングでコルシカ島の豊富な食材から作られる洗練されたフランス料理を堪能できます。美しい湾に沈む夕陽を眺めながらの至福の時が約束されることでしょう。全ての部屋のインテリアが異なり、海が望めるお部屋、ハーブガーデンに囲まれたテラスのあるお部屋、離れタイプのお部屋の目の前には、美しいプライベートビーチも広がります。アジャクシオ空港から車でわずか20分。光が沢山差し込む天蓋付きプールや心地よいバー、そして何よりも素晴らしいのは、スタッフの家庭的な暖かいサービス、女性オーナーならではの心配りです。
次回、コルシカを再度訪れる機会があれば、ぜひ東の玄関口のバスティア(Bastia)、美しい城塞のリゾート地のカルヴィ(Calvi)の魅力も発見したいと思います。
又旅のコーディネートのご相談に関してはどうぞお問い合わせください。
Hotel information: Le Maquis ル・マキ
http://www.lemaquis.com/
La mer
Le soleil couchant
L'hotel - LE MAQUIS